ファイルボックスを書庫に入れたいときは、A4対応や書庫の外寸だけで判断せず、ボックスの外寸と棚の有効内寸を照らし合わせます。特に見落としやすいのは、奥行き、棚板間の高さ、扉を開けたときの取り出し幅です。この記事では、購入前に測る場所と、収納数を見積もる手順を順番に解説します。
結論:ファイルボックスと棚の「内寸」を同じ向きで比べる
最初に確認するのは、収納庫の外寸ではなく、実際に物を置ける棚の幅・奥行き・高さです。次に、ファイルボックスも紙のサイズではなく、取っ手や縁を含む外寸を測ります。幅だけが入っても、奥行きが足りない、棚板との隙間がない、扉に当たるといった理由で使いにくくなることがあります。
CYFIEの鍵付き両開き書庫(商品ページ表記:幅900×奥行400×高さ1050mm、A4対応、可動棚)も、掲載されているのは本体の外寸です。ページに棚の有効内寸は示されていないため、外寸から「ファイルボックスが何個入る」とは断定できません。商品ページで仕様を確認したうえで、必要な内寸は販売元へ確認してください。
測るのはこの4か所
| 測定する場所 | 確認する寸法 | 見落としやすい点 |
|---|---|---|
| ファイルボックス | 外寸の幅・奥行き・高さ | 取っ手、縁、フタ、ラベルの突出も含める |
| 棚の内側 | 有効幅・有効奥行き・棚板間の高さ | 支柱、棚受け、扉の出っ張りで置ける範囲が狭まることがある |
| 扉の開口 | 開いた状態で出し入れできる幅と前方空間 | ボックスを傾けずに取り出せるか、通路をふさがないか |
| 設置場所までの経路 | 入口・廊下・エレベーターなどの幅と高さ | 梱包状態と組立後の搬入方法を分けて確認する |
ファイルボックス側は中身を入れた状態で測る
紙のA4寸法とファイルボックスの外寸は同じではありません。ISO 216はA・B系列などの裁ち落とし寸法を定めていますが、ボックスの外寸は材質、壁の厚み、取っ手やフタの形状で変わります。A4用と書かれていても、手元の製品の外寸を測り、可能なら実際に使うファイルを入れた状態で高さや幅を確認しましょう。ISO 216の規格概要は紙サイズの基準確認に使えますが、個々の収納用品の寸法を保証するものではありません。
棚に複数個を並べる場合は、ボックス幅の合計だけでなく、指をかける余地や、隣のボックスを引き出す余裕も見ます。ぎっしり並べた配置は、寸法上は収まっても日々の出し入れが難しくなることがあります。
棚の有効内寸は「最も狭い位置」で測る
棚板の手前と奥、左右の支柱付近を測り、最も狭い値を基準にします。棚板が可動式なら、収納するボックスの高さに合わせて棚位置を仮決めし、ボックス上部に手を入れる余裕が残るかも確認します。棚板の高さを変えられる製品でも、調整範囲や棚ピッチは製品ごとに異なるため、仕様書で確認してください。
幅方向に置ける個数の目安は「棚の有効幅 ÷ ボックス外寸幅」を超えません。ただし、割り切れた数字をそのまま収納数にせず、取り出し用の余白や棚の形状を差し引いて計画します。奥行き方向も同じように、棚の有効奥行きとボックス外寸を比べます。内寸が公開されていないときは、外寸から推測せず、販売元に確認するのが確実です。
両開き扉と取り出し動線も確認する
棚に収まることと、毎日使いやすいことは別です。扉を十分に開けられる前方スペースがあるか、ボックスを持ったまま通路に立てるか、扉や取っ手が机・壁に干渉しないかを現場で確認します。設置位置や通路幅に迷う場合は、オフィス書類保管庫の選び方と書庫と通路の動線確認も参考にしてください。
搬入経路は、本体の外寸だけでなく梱包寸法、組み立て場所、エレベーターや階段の条件を確認します。書庫の搬入経路を採寸する手順を先に確認しておくと、購入後に設置場所まで運べないという行き違いを減らせます。搬入・設置の可否は商品仕様や設置環境により異なります。
耐荷重はボックスの数ではなく中身の重さで考える
紙を多く入れたファイルボックスは、見た目より重くなる場合があります。各ボックスの中身を含む重量を把握し、棚板ごとの耐荷重と照合してください。重量を棚の一か所に集中させず、製品の取扱説明書に従って配置します。CYFIEの対象商品ページでは棚板1枚あたり約50kgと案内されていますが、他製品や設置状況に当てはめず、対象型番の最新表示・説明書を確認してください。詳細はスチール書庫の棚板耐荷重と書類重量の確認方法にまとめています。
購入前にできる簡単な仮置きチェック
- 使うファイルボックスを1つ選び、外寸を測る。
- 収納庫の棚内寸・棚板間隔・扉の開口寸法を仕様書で確認する。
- 寸法が非公開なら、型番を添えて販売元に問い合わせる。
- 同じ寸法の箱や厚紙で仮の収納物を作り、設置場所で取り出し動線を確かめる。
- 収納後の総重量を確認し、棚板ごとの上限と取扱説明書に照らす。
ファイルボックス、棚板、扉の寸法はメーカーや型番によって異なります。商品仕様や設置環境により異なりますので、最終判断は対象商品の最新寸法・取扱説明書を基準にしてください。
FAQ
Q1. A4対応の書庫なら、A4ファイルボックスも必ず入りますか?
必ず入るとは限りません。「A4対応」は収納物の目安であり、ボックス外寸や扉の開口寸法まで保証する表現ではありません。棚の有効内寸とボックス外寸を確認してください。
Q2. 書庫の外寸から棚の内寸を計算できますか?
外寸だけから正確には計算できません。側板、扉、棚受けなどの構造で内寸は変わるため、製品仕様書または販売元の回答で確認します。
Q3. ファイルボックスを何個並べられるか、どう見積もりますか?
棚の有効幅をボックスの外寸幅で割ると理論上の上限を見積もれます。その後、取り出し用の余白や棚の形状を考慮し、実際の個数を決めてください。
Q4. 収納用品を買う前に現物で確認できない場合は?
ボックスの型番・外寸と収納庫の型番をそろえて販売元へ問い合わせます。棚内寸が不明な場合は外寸から推測せず、寸法の確認が取れてから手配するのが安全です。





